一旦アパルトマンへ戻り荷物を整理した後、歩いてベルシー・ヴィラージュ方面へ。
ベルシー・ヴィラージュも元ワイン倉庫だったところを改装してできたのですが、
今から向かう縁日博物館 Musée des Arts Forains も、かつてワイン倉庫だった場所。
パリ中心部やガイドブックでよく見る観光地とは全然違った雰囲気の風景が続きます。
ウッディ・アレン『ミッドナイト・イン・パリ』のロケ地でもあったこの博物館、
去年「世界ふしぎ発見!」での存在を知ったのですが、9月の旅ではすっかり失念しており…
(それ以降、一瞬でも「気になる」「行ってみたい」と思ったら、Google Mapのお気に入りにピン止めしている日々なのです。)
今回、旅計画を立てているときにアパルトマン近くの地図をぼけーっと眺めていたら、めちゃくちゃ近くにある!
私「なおちゃん!世界ふしぎ発見に出てた博物館、アパルトマンから近い!」
な「行きたい!」
私「予約する!」
てな感じで2月には行くことを決めてメールしてみたのですが
予約できるのはメールでは受け付けておらず、ホームページの予約フォームからのみ。
この予約フォームが、予約日の1か月前でしか機能しないので、
待つこと1か月半…フランス時間で4月4日になったと同時に、やっと予約したのでした。
アパルトマンから徒歩10分くらいの場所にありました。
もう既にかわいい。そしてこの非日常感。
博物館の入り口は、建物の南側。
北側から歩いてきたので、ぐるーっと倉庫街を回った感じ。
チケットは予約時に送られてくるPDFを印刷しただけのもの。
ネット予約は便利だけど、味気ないのがちょっとね。
大人16ユーロ。
この博物館が他と違うところは、ガイドさんがついて、1時間半(実際には2時間ありました)がっつり説明しながら回ってくれるところ。
解説はフランス語のみ。(時々英語圏の人のために英語でも話してくれます)
ガイドは1日1~3回(11:00/14:30/16:30)、1グループ50人程度まで。
だから予約必須、というわけなのです。
(年に2回、9月第3週「Journées Européennes du Patrimoine」と、年末の12月26日~学校が休みの期間は、予約なしで入場可能だそう。ただしガイドツアーなし)
でも「フランス語はわからない…」という方でも、ガイドツアーありのほうが面白いと思います!
私たちは14:30の回。
既に開場を待つ人たちで入り口は混雑していました。
入り口からワクワクドキドキ感がむんむんと漂います。
ガイドのギヨームさんが登場。すぐにツアー開始です。
この博物館の展示物は、収集家のジャン=ポール・ファヴァール (Jean Paul Favand)さん個人所有のものだそうです。
え!?
実はあまり事前に情報を仕入れてこなかったんです(だってそのほうが驚きがあるかと思って!)。
まさか個人所有のものだって知らずに最初のびっくり。
19世紀のパリに初めて登場した「移動遊園地」。
ファヴァールさんは来場者に楽しんでもらおうと、当時のお祭りの雰囲気をそのまま忠実に再現できるように設計したそう。
(建物自体は、ギュスターヴ・エッフェルのお弟子さん作)
博物館の中の主な建物は4つ。
・Salons Vénitiens(ヴェネチアの部屋)
・Musée des Arts Forains (縁日博物館)
・Théâtre du merveilleux(素晴らしい劇場)
・Magic mirror(マジック・ミラー)
この4つに加えて、映画で見たようなベル・エポックの世界がそのまま残る中庭も。
(結局 Magic mirror は外から見ただけだった)
↓画像はホームページから拝借。
貸切ってパーティーもできるらしい!
舞台(劇場)としても使われているそうです。
ツアーで回る順番は、その日・その回によってランダム。
最初にいざなってくれたのは、「Salons Vénitiens」。
サーカスもできそうなくらい広い部屋。800㎡もあるんですって。
Le carnaval de Venise (ヴェネチアのカーニバル)をイメージして作られたそう。
Le Passe Boule。口にボールを入れるだけの簡単なゲーム。
この博物館内でももっとも歴史あるアトラクションらしいです。
「Bouffe balle」(ボールご飯)とも言われるんですって。
Manège de Gondoles de parade(ゴンドラ・パレードのメリーゴーランド)。
これは…!かわいすぎる!!
乗った…!
乗ってしまうとゴンドラが見えないのが難だけど。
オルゴールの中に入り込んだような感じでしょうか。
ここで私完全に魔法にかけられた。
荒んだ心があらわれるようです…
次に誘われた大広間では…
天井にいる人形たちがオペラのアリアを歌うのです。
一瞬ディズニーランドのイッツアスモールワールドを連想したんだけど、よく考えるとこれ、1世紀も前のものなんですよねー。
自分がオペラに造詣が深ければもっと楽しめたなあ。
この人形たち、ヴェネチアの歴史上の偉人らしい。
Le doge(ドージュ)、てガイドさんが言っていたのですが後で調べたら
ドージェ(伊: Doge)とは、イタリア語で国家元首を指す言葉のひとつで、ヴェネツィアの元首をはじめジェノヴァ、ピサなどの海洋共和国の元首の事。総督、統領と訳されることもある。
(Wikipediaより)
頭がグニョーンと伸びたり、脚が驚異的に短くなって映る鏡がありました。
結構頑張って書いたつもりなのに、まだまだ序章です…!
次の記事に続く。。
(ここで撮った500枚近い写真と動画を整理せねば!)
縁日博物館 Musée des Arts Forains
http://arts-forains.com/
53 av des Terroirs de France 75012 Paris